我が青春の地、いわき湯本温泉の紹介、

我が青春の地、福島県いわき湯本は地域でも珍しい温泉地で、其の温泉に因んだ特色や歴史などを紹介します、

平成日本紀行(157) 宮崎 「青島」

『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/
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 平成日本紀行(157) 宮崎 「青島」   ,







「鬼の洗濯板」と言われる海食岩盤




弥生橋と青島




島内、ホデミ(山幸彦、他二神)を祀る「青島神社・本殿」






旅の記録;「日本一周」へリンクします

鬼の洗濯板と神話の「青島」・・、

鵜戸神宮より先の海岸国道は「日南海岸」といって南国の陽光が降り注ぎ、亜熱帯植物が生い茂る日本有数の景勝地である。 
特に、日南海岸の巾着島から戸崎鼻に至る間の海岸にみられる俗称「鬼の洗濯板」といわれる特異な風景は、眼を奪うほどである。 

洗濯板」とは波打ち際に平坦に広がる岩盤のことで、これらの表面が小さな波を打った様なギザギザになっていて、一見、洗濯板のように見えることからの譬(たとえ)である。 
洗濯板と言っても今の若い人には馴染みが無いであろうが、タライなどを用いて衣類の洗濯の時に使うギザギザの“刻み目”のある板のことである。

鬼の洗濯板」は専門的にいうと「隆起海床と奇形波蝕痕」というらしく、海面部分が波浪侵食を受けて互層の堅さの違いにより侵食され、規則的に凹凸を生じ形成されたもので、干潮時には海岸線から幅約50mから100mにわたって見られるという。

堀切峠付近(日南海岸の展望地)は、フェニックスの葉越しに広がる大海原・日向灘が実に気持ち良く眺められる。
峠の下は一面の「鬼の洗濯岩」で、この見事さは意図的に演出したような景観であり、日南海岸のハイライトでもあろう。 
日南フェニックスロードの風景を満喫しながら、海岸沿いの堀切峠を越えると「青島」である。



国道の案内板に従って、「青島」への案内通路を抜けると広い白い砂浜に出る。 
その中央の陸橋(弥生橋)を渡して青島が横たわっているが、例によって海面には鬼の洗濯岩が陸橋の左右に広がっている。 

干潮時の凹部には小魚やウニ・ヤドカリ・イソギンチャク・貝など沢山の海中小動物を見つけることが出来、子供達は大賑わいで、大人も童心に返り結構楽しんでいるようである。
中央に「弥生橋」といって、優美な橋が海上より青島え架けられている。 

青島は、周囲1kmほどの小さな島であるが、亜熱帯植生の椰子科の植物・「ビロウ樹」(国指定天然記念物)が5千本ほど自生し、ビロウ樹の密林に入るとトロピカルムード一杯である。 

島の中央、ビロウの密林の中に「青島神社」が鎮座していた。
神社は、彦火火出見尊ヒコホホデミノミコト山幸彦)、豊玉姫命トヨタマヒメノミコト)そして、塩筒大神(シオヅツノオオカミ・神話では竜宮で山幸彦を案内、指示したとされる白髭老の神)の三神が祭られており縁結び・安産・航海・交通安全などの御利益があるという。 

尚、江戸期の頃までは神聖な場所であるため、祭日以外に一般人が立ち入ることは禁じられていたが、1737年(元文2年)以降、弥生(旧暦の3月)後半の一時期に限り一般人の参詣が許されるようになった。 
更に、明治以降は年間を通して立ち入りできるようになったという。

神社の境内には、祭神の由緒と日向神話(海幸彦と山幸彦の物語)を蝋人形により判りやすく伝えている「日向神話館」もある。


青島は、トロピカルな自然と同時に、古代ロマンにもひたれる人気のスポットである。 
又、青島ビーチは日本一綺麗な青島海水浴場といわれ、波の静かな海で夏場は多くの海水浴客で賑わうという。

小生に言わせれば、湘南地方(相模)の「江ノ島」のミニ版といったところか・・?。
青島は所謂・陸繋島といわれる砂州で陸と繋がった島であり、我が江ノ島も同様なのである。



宮崎の主要観光のコースは、宮崎の駅又は空港から先ず青島に至り、日南海岸鵜戸神宮を巡るのが一般的であるという。
昭和30年代から40年代にかけて宮崎は空前の新婚旅行ブームであった。 その観光の第一ポイントが、ここ青島界隈である。 

当時、日南海岸での新婚旅行を唄った歌にデュークエイセスの「フェニックスハネムー」というのもあり、新婚旅行ブームをよく物語っている。 

しかし、今現在は当時の面影は無く、町全体が寂れてしまっている感じは否めない。
島へ通じる土産店の多くはシャッターが下りているし、青島海岸の一等地にある橘ホテルは、遠目には白い建物が青空に映えているが、倒産して15年以上も放置され廃墟と化している。 

青島市街にはこのような寂れた風景が、あちこちに窺えるのである。
夕刻迫る中、今夜の泊まり宿、国保保養センタ-・「あおしま太陽閣」へ向かった。



  
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