我が青春の地、いわき湯本温泉の紹介、

我が青春の地、福島県いわき湯本は地域でも珍しい温泉地で、其の温泉に因んだ特色や歴史などを紹介します、

平成日本紀行(141)川内 「神代三代」


九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)






 平成日本紀行(141)川内 「神代三代」   、











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神武天皇の親代(祖代)である「神代三代」について・・、

鹿児島県内には神代の国の神々を祭る三つの神代の皇帝(神代三代)の塚墓稜がある、これを「神代三山陵」という。
一つは川内の「可愛山陵(えのさんりょう)」のことであった。


二つ目は「高屋山陵」で火出見(ホデミ)尊の陵といい、高千穂の西、高屋の山の上に祀られている。
現所在地は姶良郡溝辺町麓(2005年11月7日、国分市および姶良郡内5町と合併して霧島市となる)、九州自動車道の鹿児島I・Cの北方約2km、高速道と国道504号線の間に在る。

尊は伝承に名高い「山幸彦」のことで、神代三代の二代目で人皇第一代神武天皇の祖父にあたるとされる。
今でも陵の地名を神在りの丘、或いは神割の丘と呼び、地元民の崇拝を受けている。 

徳川時代が終わりを告げ、王政復古が達成されると、明治2年より翌3年にかけて陵墓の確認調査、発掘が行われ、明治7年の太政官布告により宮内省の管理に移された。 

明治5年、明治天皇が遙拝されたのをはじめ歴代天皇、皇族方の参拝が相次いでなされている。
尊の皇霊は鹿児島神宮霧島市:旧隼人町にある神社・大隅国一宮)に祀られている。


三つ目は「吾平山上陵」(あいらさんりょう)といい、火出見尊(ホデミ・山幸彦)の子、即ち初代神武天皇の父にあたるとされる鵜草葺不合尊ウガヤフキアエズ)の霊稜である。 

大隈半島の南部、吾平町の姶良川のたもとに抱かれ、静寂な池を配した森の中に鎮霊されている。
吾平町は「あいらちょう」と呼び、近くを流れる姶良川は「あいらがわ」と称している。 

高屋山陵の地は半島付け根の姶良郡姶良町もある)にあり、地名が共通することから、やはり神々の奇縁があるのか・・?。 

尚、神武天皇の妃(きさき・妻)は吾平津姫(アヒラツヒメ)と称している。 


ウガヤフキアエズ」の誕生地は、宮崎県日南海岸に位置する「鵜戸神宮」(後訪する予定)海辺の渚で生まれたという説があり、目立たないながらも皇祖神の系譜の正統に位置する神である。 

吾平山上陵は全国でも珍しい岩屋の陵である。
ウガヤフキアエズは父のホデミのあとを受けて高千穂宮に入り崩御の後、鵜戸山の「日向・姶良山稜」に祀られた。 これが即ち吾平山稜である。


昭和10年11月昭和天皇が御親拝になり、昭和37年 5月には皇太子(今上天皇)、同妃殿下が御参拝されている。 

歌碑に・・、

『 みささぎの 御前に渡せる 丸木橋 
踏み行くほどは 神代なりけり 

と詠まれている。



天皇家代々の歴代の中で、最初の代は神武天皇(歴史書に登場する最初の天皇であるが、神話、伝説上の天皇ともされる)であるが、その先代に属するのが、「神代三代」と言われる神々であるとされてる。 

神代一代目は天津日高彦瓊瓊杵尊(アマツヒタカヒコニニギノミコト、通称・ニニギ)、神代二代目は天津日高彦火火出見尊(アマツヒタカヒコホホデミノミコト、通称・ホデミ・山幸彦)、神代三代目は天津日高彦波瀲武鵜草葦不合尊(アマツヒタカヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコト、通称・ウガヤフキアエズ)のことである。 

つまり、天孫降臨の初代がニニギ⇒ホデミ(山幸彦)⇒ウガヤフキアエズ⇒ヤマトイワレヒコ(神武天皇)で、神武天皇の祖先が「神代三山陵」として祀られているのである。  
ニニギが皇室の祖先である「天照大神」の孫であることから、天照大神神武天皇より五代前の大祖先にあたると神話は伝えている。 


因みに、神武天皇が即位した年月日は、紀元前660年2月11日に当たるとされ、これによって「2月11日」は日本が建国された日として、1873年(明治6年)に祭日(紀元節)と定められた。 
紀元節は1948年(昭和23年)に廃止されたものの、1967年(昭和42年)には「建国記念の日」として祝日とされているのは周知である。


次回は、古代・「薩摩文化」

  
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