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平成日本紀行

日本一周の旅の記録を、各地ごとにまとめ記載しています、

平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の双葉荘」

大分県


九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)




  平成日本紀行(130)別府 「鉄輪温泉の双葉荘」   




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小生が投宿した双葉荘






旅の記録;「日本一周」へリンクします

貸間部屋というのは湯治自炊のため小さな台所と流し台が付いていて、この勝手口を開けるといきなり地獄のタワーの正面に出る、重宝で極めて便利である。

小生の隣の部屋の老夫婦・・?(小生も老の部類に入るかもしれないが自分では、そう思わないことにしているし・・、しかし、ここでは敢て老夫婦と呼ばして頂く)
たまたま、冷蔵庫が共用になったのを機に話す機会があった。 

奈良の田舎から見えてるらしく、ここ数年間定期的に双葉荘に厄介になり、その時は凡そ1ヶ月位逗留するという。
御両人とも内疾患、外疾患の持病を持ち、来るたびに概ね回復して帰るという。 

鉄輪温泉・「双葉荘」の常連湯治客で、二人にとってなくてはならない存在になっているようである。
鉄輪温泉は別府八湯の中でも最も地熱が強い地帯の一つだそうで、外から見ても湯煙があがっているのが見える程である。
又、外湯がたくさんあって、別に宿に浴槽がなくてもいいような場所であるが、この双葉荘にはそんな鉄輪のお風呂の中でも最上のものがあるようだ。 
内湯は、二つあって一つは男女別の浴室と家族用と思える混浴の内湯がある。 



ところで、温泉というと一昔前は社員旅行や各種団体の旅行で、有名温泉地は一種の歓楽街の様相を呈していた。
その後、バブルがはじけて不況感が出始めると歓楽温泉地はひっそりとして、所々に廃墟のホテルも出現するなど鳴りを潜めてしまった。 

昨今は、「日帰り温泉」施設などと称して、地域振興も兼ねて各地に千mも、二千mもの掘削をして温泉を引き出している。
これらはクアハウス、温泉館と称して低料金で一日楽しく遊べて、さらにストレス解消に役立ち、庶民温泉の代表として人気がある。 
また、「癒し」を求めて、鄙びた温泉地や名物の露天風呂を巡る旅行者もいる。


人それぞれに温泉の目的が異なるし、温泉地も社会の変化に応じて変わってきた面もある。
立ち上る白い湯気に包まれて、湯船にどっぷりと身を沈め、思いっきって手足を伸ばす。 

我が家の風呂でもそうだが、まして温泉ともなると、この一瞬に幸せを感じるのである。 
今も、温泉それ自体は何ら変わることなく、人々に愛され好まれている奥の深いものであろう。


一般に温泉に効能、効果があることは誰でも知っているし、その健康的な癒しのイメージが温泉の魅力の一つであることは誰も否定しない思う。 
温泉は昔から存在していて、しかも、どの温泉場も昔は湯治場風であったであろうし昨今の興味、趣味的癒し、娯楽的温泉の楽しみは少なかったのではないかと思う。

医学の発達していない昔は温泉による健康回復、病の克服など、その願いは今よりはるかに深刻であったであろうし、それは湯治場の湯泉や浴槽に祈るような気持ちで入湯したものであろう。 
老いと向かい合い、病と向かい合い、死と向き合う場所、本当の温泉とはそうしたところではなかろうか・・?。


次回も「鉄輪温泉」

  
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