平成日本紀行

日本一周の旅の記録を、各地ごとにまとめ記載しています、

新・日本紀行(114)松浦 「松浦半島」


.九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)



『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/



 新・日本紀行(114)松浦 「松浦半島」 ,










先に、松浦党について述べたが、再び「松浦」について・・、

瀬戸町から伊万里大橋を渡って対岸の鳴石地区へ渡る。 
鋭いV状の湾が途中で対岸と最も接近している場所では指呼の間である。
しかし、V先端の河口市街までは未だ相当の距離を残している。 
従って、松浦市方面や平戸方面に行くには伊万里市街地を通り、かなりの大回りコースを余儀なくされた。

だが、幸いに平成15年、山代町と黒川町を繋ぐ延長約3kmの伊万里臨港道路、つまり伊万里大橋が完成した。 この大橋の完成により15キロ約40分ほどの時間短縮になるという。

今までの大きな半島を東松浦半島と言っているようで佐賀県に属するが、対して此方の西側の半島は長崎県に属し正規の松浦半島といえるかもしれない。 何故なら、此の半島の北部海岸には松浦市が存在し、松浦党の本拠地ともされているからです。



先ほどまで松浦半島の西を走行していた時は、入り組んだ道路で余り展望は望めなかったが、こちら湾の西側来て伊万里湾の深い入江に面した穏やかな海が望め、湾内には大小の島々が浮かぶ風光が垣間見える。 

すぐ横を松浦鉄道が走る。 
国鉄時代、炭鉱があった頃は急行が走るほどの大盛況だったそうだが、その後の合理化のあおりで第三セクター鉄道「松浦鉄道㈱」になり再スタートを切ったようである。 
赤と青の線を施した白の車体の汽動車(ジーゼルカー・・?)が海岸沿いを、ゆったりと走る姿はいい眺めである。 
最近は、列車本数も大幅に増やし、新しく作られた駅は、国鉄時代より2倍にも増え、利便性は大幅にアップしたという。
その結果利用客も増え、最近では黒字経営になっているという。
全国的にも珍しい成功例であろう。


やがて伊万里湾が離れる辺り、長崎県に到ったようである。 松浦市である。 
今福」の港を過ぎ、平尾の岬あたりへ来ると一段と伊万里湾・外浦のパノラマ絶景、入り組んだ島々の明媚な風光が、目に眩いほどの鮮やかさで飛び込んでくる。

風評だが、弘法大師があまりの美しさに筆を投げたと伝えられているのも大いに納得である。そして、ここは正真の「松浦」である。 
古来、この湾に海人・水軍、松浦党が発祥し発展したのも頷ける。 
この松浦の海岸を抜けてR204の唐津街道(平戸街道)は、平戸へ向っている。

松浦海岸の大火力発電所を見送ると、すぐ「御厨」という小さな港があった。
この鄙びた田舎に「御厨」(みくりや)という地名、地域名は以外だった。 
御厨とは、狭義には神饌(しんせん・神えのお供え物を調進する屋舎。御台所)、広義には古代・中世、皇室の供御や神社の神饌の料を献納した皇室・神社所属の領地のことで、古代末には、その荘園の一種とされていた。 

当地の「御厨」は、古代・平安期の頃は宇野御厨と称して伊勢・皇大神宮の官領であったらしく、伊勢神宮に海産類などを御供していたとされる。
「和名抄」(平安中期に編纂された百科事典に相当)には荘園として、先に述べた「東松浦」は松浦荘、西南北松浦は「宇野御厨荘」と記され、この宇野御厨は神社、朝廷に魚貝類を献上していたと記されている。

平安末期、御厨の住民は源平合戦で平家に味方した者が多かったが、当地が皇大神宮に属し、敬虔な生業(なりわい)をしていたということで、領地没収にはならなかったといわれる。


次回、松浦と渡辺綱

  
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