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平成日本紀行

日本一周の旅の記録を、各地ごとにまとめ記載しています、

8、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社と後白河法皇」

世界遺産・安芸の宮島



 8、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社後白河法皇」 





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後白河法皇行幸の松、




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本殿の裏側に、後白河法皇が1174年に厳島神社を参拝した際に御手植えされたという松があった。 近くに寄って見ると、内側はズンドウになっていて、いかにも経年を感じさせる老木であった。
入り口に由緒が書かれた板が掲げられていて、その中に「御幸」として後白河法皇高倉天皇の名前がある。




後白河法皇

鳥羽天皇の第四皇子として生まれ、激しい継承争いの中、幸運にも天皇に即位。
崇徳上皇方と後白河天皇方が争う「保元の乱」が勃発し、崇徳上皇が敗れて讃岐に配流となる。
その後、二条天皇に譲位した後、法皇になって院政を開始、以後30年以上、朝廷政治の中心にいた。 後白河法皇は平家と源氏、双方の力を上手く利用しながら、朝廷の力を維持したある意味したたかな人であった。


承安4年(1174年)後白河院は滋子(後白河院の室、清盛の正室である二位尼の時子の姉)を伴って安芸国厳島神社に参詣するため京都を出発、福原を経由して到着した。
交通手段は福原で清盛が用意した宋船であった可能性が高い。 

天皇もしくは院が后妃を連れて海路を渡り、遠方まで旅行することは前代未聞であり、周りの者は驚愕したという。 そして、厳島参詣には清盛に対する政治的配慮の面もあるが、単純に滋子を連れて霊験新かな厳島神社を見物したいという願望・好奇心が大きな動機だったと考えられる。

後白河院には后妃が何人かいたが、遠方に連れて行ったり、桟敷で共に並んで行列を見物
したりするのは、滋子に限られていたという。


到着して直ぐに厳島神社では回廊の下の波や山の緑といった風景を楽しみ、内侍の巫女の舞を見て「伎楽の菩薩が舞の袖をひるがえすのも、このようであったろうか」と感嘆する。

やがて巫女が「我に申すことは必ず叶うであろう、後世のことを申すのは感心である。今様を聞きたい」と託宣を告げたので、「四大声聞いかばかり、喜び身よりも余るらん、われらは後世の仏ぞと、確かに聞きつる今日なれば」と今様を歌う。
四大声聞とは、釈尊から未来の成仏の記別にあずかった4人の大弟子を総称していう。

後白河院は感極まって涙を抑えられなくなり、清盛は「この御神は後世の願いを申すことをお喜びになります」と説明したしたという。

このことから、この当時は既に「神仏習合」(仏と神が一体になっている)の時代であった事が判ります。



次回、 厳島神社参道と名物、御土産」

  
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